オークワがイルカ肉の販売停止

THE SAVE JAPAN DOLPHINS COALITION

Animal Welfare Institute * Earth Island Institute *
Elsa Nature Conservancy of Japan * In Defense of Animals

日本のイルカを救うための連盟4団体:
動物福祉協会(AWI)* アースアイランド研究所 (EII) *
エルザ自然保護の会(ENC) * 動物擁護の会(IDA)による発表

 プレス・リリース

2007年1月12日付

日本の大手チェーンストアーが
すべてのイルカ肉を永久に販売停止することを表明

2007年1月8日、大手チェーンストアー「オークワ」(社長:大桑啓嗣、本社:和歌山市)が、全店において永久にイルカ肉の販売を停止すると発表した。

この決定は、株式会社「オークワ」が、同店で販売しているイルカ肉が日本の厚生労働省が定めた暫定安全基準(0.4ppm)の13.5倍に達する水銀によって汚染されているという指摘を受けてなされたものである。この指摘を行なったのは、日本で執筆活動を続けている「2006年ジェネシス賞」受賞ジャーナリスト・報道写真家ボイド・ハーネル氏(Boyd
Harnell)であり、それを支えたのは国際的に活動している環境・動物保護団体である「日本のイルカを救うための連盟団体」、特にEII所属のリチャード・オバリーの協力であった。

1938年創業の株式会社「オークワ」は、これまで南紀地区において、和歌山県太地漁港で追い込み猟(*)によって水揚げされたイルカから肝臓、腎臓を切除して製造、加工したイルカ肉を販売してきた。だが、同店で販売しているイルカの肉が水銀に汚染されているという指摘を受けて、イルカ肉について独自の汚染調査を実施した。そして、その調査結果が出る以前に、同社による独自調査の数値結果がどのようなものであっても会社の方針として、イルカ肉の販売を、以後、永久に停止することに踏み切った。

 (*)イルカは哺乳類であることから、本連盟では漁でなく、猟と表現している。

「日本のイルカを救うための連盟」4団体、動物福祉協会(AWI)、 アースアイランド研究所 (EII)、エルザ自然保護の会(ENC)、動物擁護の会(IDA)は、株式会社「オークワ」の英断に心からの敬意を示し、日本で初めて行なわれたこの決定が、水銀その他の汚染食品から日本国民を守るための重要な布石となり、国際的に問題視されている日本のイルカ猟及び汚染されたイルカ肉の販売等の歯止めになることを強く望むものである。

参考資料:
* 株式会社オークワの会社概要:資本金:141億1,749万円、従業員数:12,500名、店舗数:和歌山、大阪、奈良、三重に129店舗(平成18年2月20日現在)、ホームページ:http://www.okuwa.net/ 本社:電話(代表)

* イルカ肉などの水銀汚染の解明で世界的に知られる研究者である北海道医療大学薬学部の遠藤哲也博士は、単独での研究及び共同研究で分析したイルカ肉が高レベルの水銀に汚染されていることから、イルカ肉を食べることに以前から警告を発している。

* 今回、暫定安全基準値の13.5倍に当たる5.4ppmが検出されたスジイルカの肉は
「日本のイルカを救うための連盟」の一員であるリチャード・オバリーが、2006年11月に新宮セントラルオークワで購入してジャーナリストであるボイド・ハーネル氏に送り、ボイド氏がそれを東京にある独自の機関で検査したものである。
参照:http://www.SaveJapanDolphins.org

* 2006年11月1日付The Japan Times紙の一面に掲載されたボイド・ハーネル氏による記事”Dolphin
kill dogged by mercury, activists” は、日本で販売されているイルカ肉の水銀汚染の実体を取り上げている。

* 日本では、毎年、およそ20,000頭近いイルカや小型鯨類が殺されている。この内、追い込み猟による捕獲枠数は約3,000頭だが、その捕獲方法の残酷さに、世界の海棲哺乳類学者やこれまでイルカの捕獲を容認してきた世界動物園水族館協会(WAZA)が追い込み猟の禁止を日本政府へ要請している。
参照:http://www.actfordolphins.org

以上

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