|
要請書
太地町長 三軒一高様 Fax:0735-59-2801
写:日本動物園水族館協会
メディア各位
ELSA-DOS-20060320 (PL#7)
2006年3月20日
エルザ自然保護の会
藤原 英司(会長)
拝啓
日頃、政務遂行にご尽力いただきありがとうございます。
本会は、1976年に設立して以来、自然・動物・環境保護を目指して活動をつづけている非営利の市民団体です。イルカの追い込み漁問題については、フランス、アメリカの動物・環境保護団体と連携して共同活動をしております。本会を含め米仏両団体は平和的な活動を続け、日本の法律を遵守する方針を堅く守っております。この度は、米仏日の連盟を代表する形で、3月定例議会でハンドウイルカ8頭の中国への輸出を可決した貴議会の決定に対して、警鐘を鳴らすとともに以下のことを要請し、世界動物園水族館協会がイルカの追い込み漁をどのように認識しているかについて、情報提供を致します。
本会からの要請:
太地町からのイルカの輸出を全面的に中止し、3月7日に貴議会が可決した中国大連へのハンドウイルカの輸出決議を撤回し、イルカ売却計画を中止してください。
情報提供
世界動物園水族館協会は、イルカの追い込み漁に反対し、追い込みで捕獲したイルカを買わないように協会のメンバーに警告をだしました。
日本のイルカの追い込み漁は長年のあいだ、国際的に問題視されてきましたが、2004年11月の台北における世界動物園水族館協会(WAZA)会議で、イルカの追い込みに反対することが満場一致で決定しました。
さらに、2005年10月、世界動物園水族館協会(WAZA)は、WAZAのメンバーに対して、「本質的に残酷な方法を使って捕獲された動物を受け入れないことを徹底する」ように注意を促し、「追い込み漁として知られている方法を使ってイルカを捕獲することは、そのような容認されない方法で捕獲を行なう例であるみなされる」と特別な警告を出し、WAZAのメンバーの水族館に対して、イルカの追い込み漁で捕獲したイルカを買わないように要請しました。
「太地町立くじらの博物館」は、昨年のイルカの転売に続いて、今年もまた、WAZAが警告を発しているイルカの追い込み漁からイルカを仕入れるだけでなく、仕入れたイルカを買値の7倍の価格で転売し、不当な利益をあげようとしています。
ご承知のように「太地町立くじらの博物館」は日本動物園水族館協会(JAZA)に属しており、いっぽう、日本動物園水族館協会は、世界動物園水族館協会(WAZA)のメンバーでもあります。つまり、「太地町立くじらの博物館」は世界動物園水族館協会が全員一致で採決し、特に警告していることに対して、真っ向から逆らうことを行なっているわけで、これは許されないことです。JAZAのメンバーである日本の水族館は、世界動物園水族館協会の決定に従うべきです。
以上、本会は、WAZAに関する最新の情報を提供すると同時に、この情報の基に太地町及び「くじらの博物館」が、WAZAの決定を真摯に受け止め、今回のイルカ売却計画を白紙にもどし、今後、野生動物の捕獲によって財政を立て直す計画を放棄するよう要請します。以上について、三軒市長からのご回答いただきたく、よろしくお願いいたします。
なお、イルカの追い込み漁の問題点については、別紙の解説をご参照下さい。
敬具
|